障害者の訓練場所は2つ!就労移行支援事業所と職業訓練校!

障害者が就職に向けての訓練場所というのは2つ存在します。1つは就労移行支援事業(以下、移行)であり、もう1つが健常者も通うことができる職業訓練校です。この2つの訓練場所についてと、どちらに通うべきなのかについてお伝えします。

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2つの訓練場所

一般的に、障害者が就職に向けて訓練する場合は、移行に通所することになりますが、職業訓練校に通所するという選択肢もあります。ハローワークに求職申し込み手続きをして、過去一年以内に職業訓練を受講していないことなどの条件もありますが、募集があれば訓練に応募することも可能ではあります。

しかし、応募する際にはハローワークの職業訓練部門での面談があり、そこであまりにも再就職に結びつかないような訓練、例えば、男性がネイルアートコースなどの場合は受講ができない可能性があります。

明確な志望動機

また、その後の職業訓練校においても選考面接がありますので、きちんと自分がなぜこのコースに応募したのかを伝えられるようにしておく必要性があります。

注意点としては、職業訓練校はあくまで再就職を目的とした訓練なので資格取得を目的とはしていないのです。ちなみに、条件によっては訓練期間中にお金が支給されるケースもあります。

ジェネラリスト

そして、障害者が就職する際の訓練期間として、移行と職業訓練校のどちらに進んだら良いのかという疑問がありますが、ひとつの考え方として、移行はジェネラリスト、職業訓練校はスペシャリストの違いです。

移行の場合は専門的にITの訓練を行う移行もありますが、多くは、ワード、エクセルなど障害者枠で働くための訓練が主体です。そのため、障害者求人であればどんな仕事でも応募できる訓練、言い換えれば、障害者求人に何でも応募できるジェネラリストを目指す訓練を行います。

スペシャリスト

職業訓練校であれば、就職する際に必要なスキルとして幅広いワード、エクセルのPCコースもありますが、多くが、介護、ウェブデザイナー、経理、ビルメンテナンスなど専門性を持った就職を目指したコースになります。

入校前からきちんと自分のやりたい仕事を決めておき、その仕事に就くためのコースに進む必要があります。一度、入校してからやっぱり他の道に進みたいというのは、非常に時間の無駄になります。そして、障害者であっても、障害者のコースだけでなく、一般枠である健常者のコースにも応募は可能です。

無難に移行

移行の場合の就職先の多くはハローワークの障害者求人となりますので、これと言って資格や経験がなくてもできる仕事が幅広くあり、具体的に自分の進路が未定であれば、移行に進んだ方が無難ではあります。反対に絶対に自分の進路が決まっていて、その為の訓練をするのであればそれに合った職業訓練校の方がよいでしょう。

移行を就職しての卒業ではなく、職業訓練校に行くために移行を退所することは問題ではないのですが、それをするならば、事前にその可能性があることを移行スタッフに伝えておいた方が退所はスムーズです。しかし、できればそのようなことのないように、事前に移行に進んで就職するのか、職業訓練校に進んで就職するのかはっきり決めておくことです。

まとめ

  • 移行は障害者雇用を目指した、ジェネラリストを目的としています。
  • 職業訓練校は、専門的なスキルを身につけるスペシャリストを目的としています。
  • 自分の就職先を明確にして、どちらに進むかよく考えておくことです。
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