障害者トライアル雇用という制度を知っていますか。これは、本採用前にその職場で実際に働くことにより、職場を知り仕事を体験できるという採用前体験実習ということであり、実際に雇用されるので給与の支払いや条件によって社会保険の加入もあります。
応募条件
トライアル雇用という事で、本採用よりは採用はされやすく、企業側には助成金のメリットがあります。まずは、応募条件がですが、次の4つの用件のいずれかを満たしていればトライアル雇用対象です。
- 紹介日時点で、就労経験のない職業に就くことを希望している
- 紹介日の前日から過去2年以内に、2回以上離職や転職を繰り返している
- 紹介日の前日時点で、離職している期間が6か月を超えている
- 重度身体障害者、重度知的障害者、精神障害者
向いている人
そして、トライアル雇用にはどんな人が向いているかというと、就労経験がない人、ブランク期間が長期的にまたは多々ある人、転職回数が多い人など書類選考に通過しにくい人たちです。
トライアル雇用の期間は原則3ヶ月であり、トライアル開始前面接とトライアル終了後の本採用面接があります。トライアルの結果によっては本採用面接で落とされる可能性はあります。
ミスマッチ防止
実際に仕事をしてみないわからない人間関係や、具体的な仕事内容、職場環境などがトライアル雇用をする事で本採用前にわかるので、ミスマッチを防ぐ点においても良い制度です。
もちろんトライアル中には給与の支給はあります。トライアル中にそれなりの成果を出せば、若干の好待遇での本採用が望めるかもしれません。
実例
以前ですが、ボクはこの障害者トライアル雇用を利用して働いたことがあります。ボクの場合ですが、トライアルだからといって当然お客様扱いされることはなく、他の障害者従業員と同等の働きを求められました。だからこそ、実際の業務や上司との人間関係を採用前に知ることができる良い制度だと思います。
ちなみに、このトライアル雇用制度求人がそれほどない理由には、非常に手間の掛かる事務仕事があるからとも言われています。書類による手続きが簡素化すれば、トライアル雇用制度も増えるのではないでしょうか。
まとめ
- 求職者と会社側が、お互いを見極める制度がトライアル雇用です。
- トライアル雇用枠に応募するには、いくつかの条件があります。
- 求職者と会社側の双方が、ミスマッチを防げる制度でもあります。