メンタル疾患者や発達障害者の適職は何か、この問いに多く答えがありますが、一番の適職となるのは、自分のできることをして雇われて働くことです。自分の好きなことを仕事にしようという考えがありますが、そのようなチャレンジは難しく無謀かもしれません。
できる仕事のメリット
好きなことを仕事にしよう、そんな言葉がありますが好きなことを仕事にするのはデメリットもあります。好きな仕事だからこそ、自分のこだわりが強く出てしまい仕事を受け入れられないこと、また、仕事に対しての理想が高くなってしまい現実とのギャップに失望してしまうことです。
このようなデメリットがある中、メンタル疾患者や発達障害者はどんな仕事すればいいのかというと、それは、自分ができることを仕事にして雇用されて働くことです。
自分のできることを仕事にする最大のメリットは、仕事をするにあたって覚えることが非常に少ないということです。
生きやすさ
特に発達障害者で過敏な人というのは、新しい仕事で必ず直面する新しい職場環境、新しい人間関係でつまずくこともあります。そのため、長期継続就労を目指すにはどうしてもこの初期段階での新しい刺激を軽減することが必須とも言えます。
好きだから、やりたいからと言って未経験の仕事にチャレンジするのは決して悪くはないのですが、チャレンジした結果、覚えることが多い、そして新しい刺激が多すぎていっぱいいっぱいになってしまう。
結果、仕事を辞めてしまうことがないためにも、チャレンジよりも無難な就活をすることが望ましくなります。無理せず頑張らなくても仕事が上手くいくというのは、人生を楽にすることができることである、生きやすさのある生活を送ることができるのです。
自己現実はプライベートで
でも、どうしてもやりたいことがある夢は諦められない、と思うのであれば、その夢はプライベートで叶えること、自己実現はプライベートでということです。誰もが好きなことを仕事にできないというように、自分だけが一握りの人間ではないことの自覚が必要になってきます。
好きなことを仕事にしてその仕事が辛くなった時に、その辛さを乗り越えることが困難にもなってきます。仕事は仕事と割り切ることも大切なことです。
雇用されるメリット
そしてもう一つメンタル疾患者や発達障害者の適職で言えることは、メンタル疾患者や発達障害者こそ雇用されて働くことが安全安定ということです。
メンタル疾患者や発達障害者に共通していることは、何かあると体調が悪くなり、仕事を休む、退職するということです。しかし、ここで雇用されて働いているのであれば、傷病手当金や失業手当などのセーフティーネットがあります。このことが雇用されて働く上での大きなメリットということです。
理想になりますが、自分ができること、そして、自分にしかできないことでニーズがこれかも多い仕事をするのが良いでしょう。
まとめ
- 自分のできることを仕事にするのが、メンタル疾患者や発達障害者の適職です。
- どうしてもやりたいことがあるのであれば、プライベートですることです。
- 雇用されることで、傷病手当金や失業手当のセーフティーネットを得られます。