就活する上では、資格取得やコミュニケーション能力などを考える人がいますが、メンタル疾患者や発達障害者の場合、それよりも大切なことの一つに、自分の障害理解があります。自分の障害を理解し、就活では自分の障害のことをきちんと伝えることです。
障害特性と必要な配慮
応募者が自分の障害理解ができているか、採用担当者はとても気にしており、ほとんどの障害者面接で聞かれます。伝えるべきことは、自分の障害特性とどのような配慮が必要なのかということです。
目に見えない障害であるメンタル疾患者や発達障害者に対して、雇用先はどんな支援、配慮をしてよいのかわかりません。また障害特性も個人差があるので、その人その人にあった配慮が必要となります。
配慮の伝え方
配慮を伝える際に、例えば
「私はASDという発達障害なので、それにあった配慮を頂きたいです。」
と漠然と相手任せに伝えても採用担当者は困ってしまいます。残念ながら、採用担当者は障害についての知識はあまりありません、全く無いと思って伝えた方が良いでしょう。
そのため具体的に
「ご指示をいただいた際に、メモをとる時間と、メモを確認する時間を頂きたいです。」
「聴力、耳から情報を得ることにとても過敏であるので、仕事中には耳栓を付けたいです。」
このような自分の障害特性を理解した上での伝え方が求められます。
主治医や専門家に聞く
自分の障害特性の理解ができない人も多いと思います。その際は、主治医に聞く、就労移行支援事業所(以下、移行)に通所中であれば、移行の職員に聞くことが望ましいです。移行ではこの障害理解をプログラムとして行っているところあります。
その他、精神科医などの専門家が執筆した障害についての本を読むのも一つの手段ですが、当事者からの情報については、参考程度に留めておくのが良いでしょう。なぜならば、特に発達障害は個人差がある障害であり、同じ診断名であっても障害特性が違うことがあり、その結果、求める配慮も変わってくるからです。
この自分の障害理解ができてないと、応募先はどのようにアナタと接していいのかわからず、内定を出すのは難しいとなってしまいます。ぜひともこの障害特性、障害の受容は理解しておくことです。
まとめ
- 自分の障害を理解することは必ず行うことです。
- 自分の障害特性から、働く上での必要な配慮を考えます。
- 障害特性がわからないときには、主治医や専門家に聞くことです。