単調で単純な作業が多い障害者の仕事に、やりがいを得るのは難しいかもしれません。しかし、これには、雇用する側が障害者雇用率だけを考えて採用したのではなく、障害者に元気に長続きして働いて欲しいという理由があるからです。
障害者の気持ち
障害者雇用の多くの仕事は単純作業です。このことから障害者には、やりがいのある仕事は任せてもらえない、自分の能力を理解してもらえないと不満に思う障害者もいます。
しかし、なぜ責任のある仕事が与えられないのかというと、体調を崩して仕事を休んだ場合に仕事のことを気にせず、療養に専念してもらいたいからです。そもそもですが、やりがいのある仕事というのは、軽作業や補助業務ではなく責任のあるハードワークになる傾向があります。
ハードワークを任せない
もし、障害者にそのような重要な仕事やポジションを与えてしまった場合に、まず考えられる懸念事項としては、オーバーワークにならないかです。
会社側としては、腫れ物に触れる気持ちで障害者と接するつもりではないのですが、ハードワークを与えてもし体調を崩してしまったら、会社側もメンタル疾患者側も不利益を被ります。そもそも会社側としては、休まず長続きしてほしい考えがあるので体調を崩しやすいメンタル疾患者には初めからソフトワークを任せるのです。
ソフトワーク
そして、仮に体調を崩してしまって自宅療養をする場合に、自分の抱えていた仕事は問題なく進んでいるのか、または自分のポジションを誰かにうばわれないか、こんなことを考えていたのではゆっくり静養することができません。
このことを理解することによって、会社側が単に障害者雇用率を達成するためだけに障害者を雇用していないことが伝わるはずです。障害者の中でも、どうしても些細なことでつまずきやすいメンタル疾患者や発達障害者なので初めからハードワークを与えず、長く働いてもらうためにもソフトワークを任せているのです。このことをきちんと理解して仕事探しをすることが大切になってきます。
まとめ
- やりがいのある仕事の多くはハードワークになります。
- 障害者には、ハードワークを与えるケースは少ないです。
- 精神・発達障害者には、体調を崩さず長続きしてもらうことが一番です。