就活のためには自己分析は必須であり、その自己分析の一つの方法には、自分の過去の棚卸しである自分史の作成です。自分史を作成することにより、どんな仕事を探せばいいのか、どんな合理的配慮を求めればいいのかがわかってきますので絶対に行うことです。
過去の経歴の棚卸し
就活において自己分析は重要な作業となりますが、どうやって自己分析していいのかわからない時は、まず、自分は過去にどんな事をやってきたのかを、年表形式にする自分史を作成する手段があります。
いわゆる過去の経歴の棚卸しです。その過去の経歴の棚卸しとは、まずは、職歴がない人でもある人でも、学生時代やブランク期間中のことも思い出してどんなことがあったのかを紙に書いていきます。初めの段階では、単にいつからいつまで何をしたかを書き出す職務経歴書の原案をベースとしてでも構いません。
適職探しの手助け
そのベースにその時々に頑張ったことや夢中になったこと、辛かったこと、人間関係などを記入し、感想を付け加えるのです。そうすることで自分史として具体化されます。この自分史を作成することによって、仕事に対する価値観や行動パターンだけでなく、人生において何を大切にしているのかもわかり、そこから適職を見つける手助けになります。
ただし、適職につては自分の興味のある仕事ややりたいことよりも、自分にできることとするのがよいでしょう。興味あることややりたいことが長く続く仕事とは限らないからです。
合理的配慮探し
そして、仕事を転々としている方は、なぜ仕事が続かないのかどうしてすぐ辞めてしまったのかの傾向が見えきます。それにより、今後はどんなことに注意すればいいのか、どんな合理的配慮を求めればいいのか、支援者にどのような支援を求めたらいいのかもわかってきます。
自分史を作ることにより、なぜ仕事が続かないのか、またはどうしてこの仕事は続いたのかなどに限らず、自分の人生観が見えてくることもあります。
時間がかかる
この自分史作成は、短時間で終わらすのではなく時間をかけてじっくり行うことが好ましくなりますが、終わりのない作業でもあります。決して自分探しをした結果、迷ってしまうことのないようにすることです。最低限の自己分析ではなく、終わりのない自己探求にならないようにすることです。
また、ハラスメントを受けたことや強く叱責されたことなど、思い返したくもない過去を抱えている人もいます。そのような方であれば、可能であればカウンセラーや支援者などと行うこと、そして、無理して完璧に仕上げる必要もありませんので、どんな時も心身の健康を忘れないことです。
まとめ
- 自分の過去を振り返って、自分史を作ることです。
- 自分史には、その時その時の気持ちや心情なども加えます。
- 自分史の中から自分の適職や、なぜ仕事が続かないのかが見えてきます。