ミドル世代の就活者の中には、立派なキャリアのある応募者もいます。しかし、採用担当者はそのキャリアだけに注目しているのではなく、新しい環境に馴染めるか、すなわち変化できるのか、応募者に成長意欲があるのかをしっかりと見定めているのです。
ミドル世代
一般的に35歳から50代半ばまでをミドル世代と呼びます。このミドル世代の就活者の中には、十分な社会経験を積んでおり即戦力となりうるメンタル疾患者や発達障害者もいます。しかし、即戦力があっても採用されない人がいるのは事実です。
その理由は、メンタル疾患者や発達障害者だからではなく、ミドル世代特有の「年齢」が関わっています。年齢が上がれば、当然、若い頃と違って素直さや謙虚さや感謝の気持ちというのが失われていきます。これらの基本的な姿勢は絶対に続けることが必要ですが、採用担当者が懸念することは他にもあります。
郷に入れば郷に従え
それは、新しい環境に馴染めるか、ということです。郷に入れば郷に従えという言葉があるように、新しい環境に入れば、その新しい習慣ややり方に従えるのか、変化を受け入れることができるのか、このことを採用担当者は懸念します。
つまり融通性や柔軟性のある応募者を採用担当者は求めているのです。そこで過去に部門移動、勤務転換、転勤、出向、組織変更の経歴があれば、必ずそのことで自分はスムーズに対応できていること、そのような移動経験がなくても、経営方針が変わったことや上司がよく変わることがあり様々な考え方のもとで働き、結果、多くの立場や角度からの考え方を学びました。と伝えることです。
まだ変わりたい人材
就活・転職理由も現状の決して現状の不満ではなく、今の環境では叶えられないことを叶えるためにという理由が好ましくなります。このような例え年齢を重ねた人であっても、成長意欲、伸びしろ、チャレンジ精神をもった応募者と応募先は共に働きたいと思っています。
採用担当者に「もう50歳を超えているのに、まだ変わりたい成長したいという意欲を感じる。」こんなことを思わせる人が採用されるのです。
変化することを苦手とする人が多くいますが、普段の生活の中で新しいことを取り組んでいく変化のある生活をしていくことが大切です。
マネジメント経験
そして、もう一つミドル世代について伝えたいことは、マネジメント経験の有無です。ミドル世代となれば、ある程度のマネジメント経験、何かを管理したという業務経験が鍵となることがあります。これは、役職について多くの部下を管理したという人材マネジメトだけではありません。文具などの消耗品の在庫管理などもマネジメント経験として伝えることができます。
しかし、このようなマネジメント経験がなくても、マネジメントについての専門書を読んで、好きな言葉を自己PRに引用することで経験不足を補うことができます。
事業経験
また、ミドル世代には自分で事業をおこして経営者となった人もいるかもしれません。これは、人事担当者や現場の人が面接をした場合は、会社員としての感覚や常識から外れていると思われ、敬遠されることもありますが、経営層の場合、会社や組織に対して多きく力になってくれそうな人と歓迎することがあります。
そのため、面接担当者が誰なのか、それを踏まえてアピールする必要がなればアピールせず、必要があればすることです。
ミドル世代ということでお伝えしましたが、年齢問わず、就活は受け身の姿勢では積極性が感じられません。その結果、意欲に欠ける応募者と見られてしまいます。変化を恐れず成長し続ける姿勢を必ず伝えることです。
まとめ
- 郷に入れば郷に従えの意識で変化していくことです。
- マネジメント経験がないのであれば、マネジメントの専門書を読むことです。
- 元経営者の経験は場面によって上手に伝えます。