仕事を探す上で重要なファクターの一つに賃金があります。しかし、就活では高賃金ばかりに目を向けるのではなく、低賃金の求人でも応募する価値は十分あります。お金は後でついてくるものと割り切って、長期継続就労を目指すことです。
働く理由はお金
最低賃金、昇給、賞与なしの求人をどう思いますか?仮に時給が900円として1日8時間の月20日勤務、額面14.4万円、手取り約12.2万円です。このような求人を見ても相手にしない人が多いのではないかと思います。多くの人が「働く=お金」の考えなので、少しでも賃金の高い求人を探すでしょう。
そのような高い賃金の求人は倍率が高くなり、なかなか採用されにくいのが事実です。その結果、不採用が続き就活のモチベーションが落ちてしまう、ブランク期間がどんどん長くなっていく、金銭的な余裕がなくなってしまうなどのデメリットが考えられます。
低賃金に応募
また、メンタル疾患者や発達障害の人はせっかく就職できても短期離職してしまうケースが多いとのデータがあります。この理由の一つには、自分にあった職場や仕事ではないからではないでしょうか。では、なぜ、初めから自分にあった職場や仕事に応募しないかというと、それは就活の時に、何よりも賃金を重視した結果が考えられます。
賃金が高いからといって長続きできる仕事とは限りません。そこで、冒頭でご紹介した最低賃金、昇給、賞与なし求人であっても仕事が長続きしそうであれば、応募する価値はあるのです。
健康的に長続き
体調を崩し仕事の入退社を繰り返した結果、年収が最低賃金ベースよりも下回ることもあります。それに、真面目に働いた結果、些細な昇給があるかもしれません。そして、就労経験がない人や、長期間就労経験がない人であれば、その実績作りの場としてある程度の期間、働くのも良いでしょう。
高賃金求人は、非常に興味を引かれますが、大事なのは、健康的に長続きすることです。そのことを考えて就活することが大切です。ボクは最低賃金での労働経験は多々ありますが、頑張りしだいで待遇を向上させることに成功したこともあります。
給与以外に目を向ける
仮に、3年、5年、10年と勤務し続けても給与が上がらないのであれば、その時には転職という道も考えていいでしょう。その時に必要になってくるのが、今いる職場で何を得たかです。
低賃金だからと言って、何の目標も目的もなく働いていたのでは、次への転職は難しくなります。今の職場でどんな力を身につけたのか、どんなことで貢献したかを意識して働き続けることが求められます。
低賃金求人であっても、身近な人や、会社、しいては世の中に貢献できる仕事はあります。それを見つけて貢献できるように働くのが障害者であっても、一社会人としての努めではないかと考えています。
まとめ
- 多くの求職者が、仕事を探す際には賃金を重視しています。
- 高賃金求人が、長続きできる求人とは限りません。
- 低賃金求人であっても、働き続けることにより昇給することもあります。