採用の決め手になるのは何か?このことを簡潔に伝えるならば、それは相性ということです。採用担当者が応募者に対し好感を抱き採用したくなる気持ち、これは言い換えると相性となり、この相性にはコミュニケーションが大きく関係します。
相性が求められる
採用担当者が、最終的に応募者を雇うか雇わないかの、決断を下す際に決め手となるポイントは会社と応募者の相性です。面接担当者も面接で自分と似たタイプの応募者に対しては評価を高く付ける傾向があります。
もちろん相性が良くても会社が求める能力に達していなければ、採用はされないのは当然のことですが、会社が求める能力に達していれば、応募者の第一印象や特にコミュニケーション面が大きく関わってきます。
Googleでは
アメリカの大手IT企業のGoogleでの最終的な判断は、その応募者が働くであろう部署の人たちにこの応募者と働きたいですか?と尋ねるのです。そこで、その部署の人の誰かが一緒に働きたくないと思えばその応募者が採用されることはないということです。
そこで確実に採用を手にするためにも、初対面の採用担当者と相性を合わせるコツはないか考える必要が出てきます。
そのコツというのが、話しがかみ合うか、話しをしてフィーリングやノリ、波長が合うか、自分の趣味に理解を示すかなどの話を相手に合わせられるか、一言で表すならコミュニケーション能力です。これらを踏まえると、相手に合わせられることであり、さらに相手の立場になれるかということです。
気持ちいい人
これは対人関係やコミュニケーションにおいても大切なことで、普段からこのことを意識して、相手と付き合うと自然と身につくスキルです。
どの程度のコミュニケーションの能力が求められるのかといいますと、会話をしていて気持ちのいい人です。一方的に自分ばかり話すことは会話ではなく、一人語りになります。自己開示をしつつ相手に質問をする、そして相手の答えに対して肯定的な感想を述べる。これが求められる会話ということです。
「確かにそうだよね、それに加えて」
ただし、なんでもハイハイと受け取れば良いと言うものではなく、時には自分の意見を伝える場面も出てきます。そんな時には「確かにそうですね、それに加えて○○ですね」という言い回しが良いでしょう。これはGoogleの会議で使われている会話術です。
アイメッセージという「私は○○と思います」という話し方のテクニックもありますが、このアイメッセージを多用されると、「あなたの意見は求めてないのにな」という気持ちになることもあります。
人間は、否定されれば嫌な気持ちになりますし、話しを聞くよりも話しをしたい人の方が多数です。このことを理解して相手とコミュニケーションを取れば相手もこちらに対して悪い印象は抱きにくくなります。
人柄
そして、他に相性をよくする点というが、人柄になってきます。例えば、経歴や保有資格などよりも、人間らしい愛嬌がある人は、応募先から「この応募者と一緒に働いてみたい」と思われることもあります。
つまりは、この応募者が入社してくれればチームが明るくなり、しんどい仕事も嫌がらずに笑顔でやってくれそうとイメージされるのです。
普段からニコニコしていなければならいということではなく、常日頃から世の中や関わった人などに対して感謝を忘れず、ネガティブなことよりもポジティブなことを考えている。こんな簡単なことで人柄は良くなっていきます。
まとめ
- 応募者が、採用されるかの最終的な判断は相性です。
- 相性を合わせるには、相手に話しを合わせることです。
- 普段から、コミュニケーションを意識することが大切です。