メンタル疾患者や発達障害者に求められる一番のことは、体調の安定すなわち勤怠の安定です。採用担当者は応募者に対して、決められた日に決められた時間、元気に働いてくれることを求めています。就労するにあたって体調や勤怠は安定していて当然です。
服薬管理
通院・服薬をしているメンタル疾患者や発達障害者は多いですが、通院はきちんとできるけど服薬管理ができない人がいます。飲んだか忘れてしまうこともありますが、これは服薬管理を徹底することで改善できます。服薬管理の仕方としては以下の例があります。
- お薬カレンダーやピルケースに薬を入れる。
- 服薬時にスマートフォンのリマインド機能やアラーム機能を使う。
- 誰かに確認をしてもらう。
自己判断による服薬
しかし、中には主治医の処方を勝手に変えてしまったり、飲むのを止めてしまったりする人がいます。メンタル系の薬は、即効性があるものもありますが、長い期間服薬することで効果を得るものも多いです。そのため、効かないからといって勝手に飲むのを止めてしまうのは非常に問題です。必ず主治医に相談する必要があります。
また薬の効果が得られないからとお酒と一緒に服用してしまう人もいます。メンタル系の薬とお酒の相性は非常に悪く、一緒に服用することは薬の効果がなくなったり逆に効きすぎてしまったりと非常に危険です。ちなみにですが、ボクはお酒をやめてから非常に調子が良いです。
通院先の問題
何かあったら主治医に相談するようにと言われても、中にはなかなか主治医に相談ができない人もいます。主治医との相性が悪く、どうしても相談することが難しいようであれば、思い切って転院を考えてもいいかもしれません。しかし、誰しも初めからうまくコミュニケーションがとれるわけではありません。
初診や2、3回程度の通院では判断せず、半年ほど通院しても主治医とうまくコミュニケーショが取れなかったときに検討してみましょう。
ボクが通院先を選ぶ時の大きな判断基準に、主治医との診察の前に、看護師や心理士などとの面接の時間があるかというものがあります。この面接は、基本的に時間に制限はなく面接結果を主治医へとフィードバックしてくれますので、患者が伝えたいことが必ず主治医へ伝わるのです。主治医との診察では、ダラダラと話すことはなく重要なことについてだけ話すことになります。
ストレス
服薬と通院をしっかりすることが、体調管理をする上での非常に大きなサポートになります。基本的なこととして、規則正しい質の良い睡眠、栄養バランスの取れた食生活、適度な運動があり、特に睡眠について何か気になることがあれば、主治医に相談し睡眠安定剤などを処方してもらうのも一つの手です。
そして、一番気を付けなければならないのはストレスです。規則正しい生活に慣れるまでのストレスや満員電車での通勤によるストレスなど、働くことによって感じるストレスはたくさんあります。特に注意・叱責されたことによるストレスなどは一際負担に感じるでしょう。これらのストレスをため込まないためにも休憩や睡眠、ストレス発散を目的とした余暇活動などを行う必要があります。
就活の最終目標
体調管理という自己管理は、就労において基本中の基本であり、資格やコミュニケーション能力、就活ノウハウやテクニックよりもメンタル疾患者や発達障害者に求められるものです。
これができないと長期継続就労という就活の最終目標を達成するのは難しいです。そして採用担当者も、またメンタル疾患者や発達障害者に対してこの長期継続就労を一番求めているのです。
まとめ
- 応募者に一番求められるものは体調の安定、勤怠の安定です。
- 規則正しい生活をし、主治医とうまく付き合い、きちんと服薬することです。
- 就活の最終目標は長期継続就労です。