障害者手帳保持者の働き方の一つである、障害を伏せて働くクローズ就労があります。しかし、このクローズ就労は、近年難しいとされています。その理由は、面接時に体調や通院について聞かれること非常に多く、結果、障害をオープンにするしかないのです。
障害を開示するしか道はない
一昔前と比べて、メンタル疾患者や発達障害者が増えているせいなのか、一般枠面接の際にどこか体調の悪い所がないか、もしくは、通院をしているかを聞かれることが多くなりました。
そうなると、障害を伏せて働くクローズ就労(もしくは、クローズド就労と呼びます)というのが、出来ないことになり、障害者として就職するには、障害者枠か一般枠へ障害を開示する二通りになります。
嘘や改ざんはダメ
そもそもですが、多くのメンタル疾患者や発達障害者の経歴は、ブランク期間が長くあったり、多くあったり、短期離職を繰り返していることが多いので、その経歴で健常者を装ってクローズ就活するのは、非常に難しいと考えられます。そうなると、やはり障害者であるならば、障害をオープンにする働き方が無難です。
もちろん、職歴を改ざんすれば、きれいな応募書類が出来き、かつ通院も土曜日にすれば、クローズ就労は可能ですが、長期継続就労の観点から見れば、そのように嘘を付いて就職しても長続きはしないと考えられます。
その一番の理由は、嘘がバレたらどうしようと言うプレッシャーです。改ざんが発覚した場合に、非正規の場合であれば、何らかの理由をつけて契約更新がなされない可能性もあります。
メンタル疾患に理解ある企業
近年、メンタル不調をきたす人が多くなっていますが、それに対して柔軟に取り組む企業も確実に増えています。嘘をついてまで働くよりは、正直に自分の障害を伝えて、それを受け入れてくれる環境で働くことで長続きができる、それが理想ではないでしょうか。
一般枠で障害をオープンにした結果、それが原因で不採用になることも考えられますが、一般枠へのオープン就活自体が採用され難いので、致し方ないことだと諦めるしかありません。
しかし確実に、企業側の障害者を受け入れる体制も、ひと昔前と比べて確実に広がっているということが言えます。
まとめ
- 面接時に健康状態や通院の有無を聞かれることが多いです。
- 正直に障害をオープンにすることが望ましいです。
- 障害を理解してくれる企業はたくさんあります。