誰しもが持つ過去の失敗ですが、これを面接で伝えるときには、V字回復ストーリーにして伝えることが大切です。人生において一度はダメになってしまったことであっても、そこから這い上がってきたことに対して評価をしたくなる面接担当者はいます。
不安を抱いている
例えば、ボクのように転職回数が人並み以上にある人は、それが求職活動においてネックになりますし、半年、1年、時には5年以上もブランク期間がある人は、それがネックで悩んでいます。
長期ブランク期間を、どのように面接担当者に伝えるかが問題で、親の介護、自分探しの旅などの理由があるのなら、それをそのまま伝えれば良いのですが、いわゆるニートやひきこもりの人は、それらの理由を正直に伝える事でマイナスにならないかの不安がありますよね。
ピーク・エンド・セオリー
しかし、ニートやひきこもりであってもこの際それを正直に伝えてしまい、なぜそのようになったのか、そして、どうして就活するようになったのか、この理由をV字回復ストーリーとして伝えるのです。
V字回復ストーリーとはV字のごとく、いったん落ち込みますがそこから這い上がるストーリーのことで、例えば、業績が赤字に転落してしまった会社であったが、そこから経営改善をおこない業績が回復した、というようなストーリーです。面接担当者に限らずこのV字回復ストーリーを好む人はたくさんいます。それだけ効果的な手法になのです。
ちなみに、人は感情のピークとエンドに差し掛かった事に強い影響を受けるといわれており、この現象を「ピーク・エンド・セオリー」と呼ぶのですが、V字回復ストーリーはまさにこの心理効果を狙った、ピークとエンドを効果的に話す手法です。
V字回復ストーリーの具体例
具体的なニートやひきこもりの伝え方としては、
「何度も面接に辿りつけず、就職は諦めました。しかし、家族が毎日頑張って仕事に行く姿を見て、このままではいけない、もう一度就職し家族や誰かの役に立ちたいと思ったからです。そして、相変わらず何度も不採用ですが、今回は決して諦めずに就職活動を続けております。」
簡単ですが、このような感じで伝える事ができれば良いのです。
就活は自責
一旦は、落ちたけど這い上がったというV字回復ストーリーは、面接担当者に強く響くはずです。大きなインパクトを与えるV字回復ストーリーがなくても、自分の過去を振り返れば、なぜ就活するようになったのかが見えてくるはずなので、それを理由として伝えるのです。
ただし、注意点があります。就活するに至った理由は、あくまで自分で思い立ったからであることが大切です。誰かに言われたから、世間体が気になったからなど他責での理由では、面接担当者の理解を得るのは難しいでしょう。
失敗から得る
今回はニートやひきこもりを例えにしましたが、過去の失敗を伝える場面においては、このV字回復ストーリーが有効です。失敗したが、そこで何を学び、その後どうなったか。この一連の流れを意識することです。
失敗をしない人はいません、失敗を成功への学びや経験とするか、失敗で終わらすかは本人次第ですが、就活では学びや経験としている人の方が圧倒的に有利となります。
まとめ
- 多くの人は、就活においてネックになることを抱えています。
- 過去の失敗などは、V字回復ストーリーにして伝えます。
- V字回復ストーリーとは、一度は落ち込みますがそこから這い上がるストーリーのことです。