できる面接担当者となれば、応募者の能力を判断し質問をします。しかし、いくらわかりやすい質問をしてくれても、質問の意味が理解できない質問もあります。この時に適当に答えるのではなく、必ず質問の意味を理解することです。
コミュニケーションとは
メンタル疾患者や発達障害者に限らず、就活において応募先が応募者に求めるものの上位にコミュニケーション能力が挙げられます。コミュニケーションとは一言で言ってしまえば会話なのですが、それではあまりにもざっくりしすぎであり、面接におけるコミュニケーションとは何かを詳しくお伝します。
面接において重要になってくるコミュニケーションとは、面接担当者の質問の意味をしっかり理解して答えることです。面接担当者が、当社を志望した理由を聞いているのに、前職の経理職の経験を活かしたいからと答える。仕事の成功体験を聞いているのに、プライベートの成功体験を伝える。このようなことが面接においてコミュニケーションが出来ていないことになります。
コミュニケーション能力は大切
このようなケースが多く見られると面接担当者は、この応募者のコミュニケーション能力は低く、うちの会社で仕事をしていくのが難しいと判断することもあります。障害者雇用で主に一人で行う軽作業業務の求人なので、コミュニケーション能力は不要だと思う人もいるかもしれませんが、そのような仕事であってもホウ・レン・ソウである報告・連絡・相談が求められます。
また、質問の意味をしっかり理解できないという人は、仕事において指示を出しても間違ったことをやってしまう恐れを抱かれてしまいます。
質問を理解する
では、面接担当者の質問の意味をきちんと理解するにはどうすれば良いのかというと、普段の会話の中で、自分の話すことに対して相手がもやっとしてないか、話しが噛み合っているかなど、気持ちよく会話ができているかを聞いてみることを初め色々な方法があります。
例えば、模擬面接を繰り返すこと、質問に答え始める前に一呼吸おいてから答えること、この一呼吸の間に、この質問が意味することは何なのかの答えを見つけるのです。そして、どうしても質問が理解できないのであれば、噛み砕いて質問してもらえるようにお願いし、間違っても質問の理解が不十分であるのに、適当に答えてしまうことのないようにしましょう。
日頃から訓練する
仮に面接担当者の質問を詳しく聞いてもよくわからない場合もあります。そのような時には、
「求められている回答とずれるかもしれませんがよろしいでしょうか?」
と一言、断りを入れてから自分の回答を伝えることです。
また、質問の意味が理解できないのは、質問の言葉だけしか聞いておらず、いわゆる言外の意味が理解できないのです。このことは空気を読むことを苦手とする発達障害者には難しいことですが、対策として日頃から読書をしてその感想を考えることです。筆者はなぜこのようなことを述べているのかを考えることで相手の気持ちを汲む力がついていきます。
そして、自分主体ではなく、他人はどう考えているのかなども日頃から考えることで、面接担当者が聞きたいとする質問の意味が理解できます。普段から私ならこうした、という思考ではなく、なぜこの人はこのような行動を取ったのか、この意識を持つことです。
まとめ
- 面接担当者は質疑応答を通じてコミュニケーション能力を見ています。
- 面接担当者の質問の意味を、しっかり理解することが求められます。
- 日頃から会話などの訓練をすることです。