障害者面接でも、まれに聞かれることのあるのが自己PRです。これは、素晴らしい結果や実績を答えるのではありません。結果はどうであれ、それに至るプロセスを伝えることが重要となります。そしてそのプロセスには仲間の存在を加えることです。
抽象的
自己PRにおいて、素晴らしい実績やアピールする経歴が少ない方も多いと思いますが、その場合には何を言えば良いのか悩むことでしょう。「以前から憧れていました。」、「何でもやります、やる気だけは負けません。」「頑張ります!」このような抽象的な自己PRは、新卒採用では許されたとしても、やはり一般的な中途障害者採用では採用担当者の心には響きにくいでしょう。
もちろん、障害者雇用では素直さを重要視することもあります。そのため、こういった抽象的な言葉がいけないということはないのですが、抽象的なだけでは弱いということです。
プロセス
では、どんな自己PRが良いのかというと、簡単に言ってしまえとどんな貢献ができるかです。それを示すのに求められるのが、何かというと、応募者がどれだけ売り上げを上げたのか、どれだけ立派なポジションで働いていたのか、どれだけの人数をマネジメントしていたか、そのような華々しい結果ではなく結果や達成に至る過程、いわゆるプロセスです。
あることに取り組んで、なんの困難や問題もなくスムーズに進み良い結果を出したこともあると思いますが、そのようなことを伝えるのではなく、困難や問題にどう取り組んだのか、どのように対処したのか、困った時や辛い時にはどうしたのかを知りたいのです。
辞めないかの確認
なぜ、面接担当者がそのようなことを知りたいのかというと、入社し仕事をしていけば仕事だけではなく人間関係などのいろんな困難や問題に遭遇し、その時にこの応募者はどうやってそれらを乗り越えていくのかを知りたいのです。簡潔に言ってしまえば、困難にぶつかったときに直ぐ辞めないか、仕事から逃げないかの確認です。
自己PRで重要なことは「私は御社で長く働き続けたいです、それを達成するためにこんな経験があります」ということです。
仲間の存在
そしてもう一つ重要なことは、その結果や実績は自分一人の手柄ではないこと、仲間の存在があったからこそ成し遂げたことであり、仲間がいたからこそ困難や問題を乗り越えたということを伝えるのです。
自分の過去の経験で結果が振るわなかったことがあったとしても、それに対する困難や問題にどう向き合って、どう乗り越えたのかのプロセスを伝えることが自己PRの伝え方になります。また、そのプロセスから応募先にどんな貢献ができるのかを考えてアピールすることも大切です。
まとめ
- 面接では、過去の実績ではなくプロセスを伝えます。
- 面接担当者は、困難や問題をどのように乗り越えたのかを知りたいのです。
- 困難や問題を乗り越えたのは仲間の存在があったからです。