面接においての伝え方の基本というのは、ストーリー性のある伝え方になります。このストーリー性のある伝え方とは何かというと、自分自身の成長をつづった物語、成長物語になります。この成長物語のある伝え方で受け答えをすることが大切です。
端的に伝えない
面接においては、ストーリー性を持って伝えることが効果的とされています。端的に伝えるだけでは、面接担当者はその応募者に興味を持ってくれません。些細な質問の答えであってもアピールする場面として捉えるのが良いでしょう。
例えば、面接で長所の「積極的に人に話すこと」を伝える場合に、「私の長所は、積極的に自分から話しかけることです。」という伝え方をしたとします。しかし、この言葉だけで面接担当者が応募者のことをイメージするのは難しく、面接担当者の心には響きませんし聞いていても面白くありません。
指示待ち人間
仮に、この言葉を面接担当者が掘り下げて聞いてみたいとなれば、面接担当者は「具体例はありますか」「なぜ、そのように思ったのですか」と尋ねてくれますが、それではいわゆる指示待ち人間と変わりません。
できるのであれば、面接担当者の質問に答える時に、少しでも良い印象を与えた方が加点につながります。
ストーリー性のある伝え方
では、ストーリー性を取り入れるとどうなるのかというと
「私の長所は積極的に人に話すことです。就労移行支援事業所において、苦手なコミュニケーションを克服したく、毎朝、利用者さんに話しかけました。辛いこともありましたが、最後には皆さんと良い関係を築くことができました。この長所を活かして新たな環境でも、人間関係を良好に築きたいです。」
となります。
少々長いようにも思えるかもしれませんが、文字数にして135文字、読み上げる時間としては30秒かかりません。答える時間としては1分程度を目安に考えるのが良いので、30秒では短い方になります。
仮に、どうしても1分を超えてしまい、長くなることを懸念するのであれば冒頭で、「少し長くなりますが」と前置きを入れる伝え方もあります。
成長物語を伝える
この例を解説しますと、冒頭で質問に対する答え、具体例、困難なこと、困難を乗り越えてどうなったか、そして今後どうしたいのかという成長物語になります。
結果として、聞き手は興味を持って聞いてくれることになり、これがストーリー性です。面接だけではなく、応募書類の志望動機や自己PRの段階で、この方法を使用することで面接につながる可能性は上がります。
まとめ
- 面接では端的に伝えるのではなく、ストーリー性で伝えます。
- ストーリー性でのベストな伝え方は成長物語です。
- ストーリー性のある伝え方は、応募書類でも活かせます。