多数転職者となると、履歴書に書ききれない程の職歴を抱えています。これをどうするかの答えは十人十色であり明確な答えはありません。大手転職サイトでも言っていることはまちまちになります。そのため、虚偽のないように上手に書くことが求められます。
書ききれない職歴
履歴書の職歴欄は無限ではないので、記載出来る職歴は必然的に限りがあります。そこで、入社と退職を一行ずつ使用する一社二行で記載し、どんなに他の欄を小さくして職歴欄を増やしたとしても、書ききれないほどの職歴がある人はどうすればよいのかという疑問が湧いてきます。
ハローワークや障害者転職エージェント、インターネット記事などによって伝えていることが違うのが現実であり、その結果、いつまでも答えが出ずに該当者にとっては疑問が残るままなのです。
大手転職サイトの見解
では、リクルートやdodaなどの転職サイトの見解はどうなのかといいますと、次の通りです。
リクナビNEXT
転職回数が多く、在籍期間が短かったとしても履歴書の職歴欄にはすべて記入します。
リクルートエージェント
職歴は職務経歴書にまとめ、履歴書に可能な限り職歴を書き、最後に「詳細については、職務経歴書をご参照ください」と記載するのもひとつの方法です。
doda
直近の3社程度についてのみ詳細に記載しましょう。それ以前の職歴は、だいたいどういう仕事をしてきたのかが分かるように、1行にまとめて大まかに記載してください。
履歴書の職歴欄にはすべて記載するのが理想的ですが、難しい場合は省略も可能です。
大手、転職サイトであっても、このように言っていることに違いがあります。
答えは出ない
また、ボクが利用した障害者転職エージェントでは、正社員雇用は全て記載し、それ以外の記載は不要とのことでした。ハローワークで二人の職員に聞いたところでは、一人は、正規、非正規雇用にかかわらず、どんなに短い期間でも全ての職歴を記載し、用紙が足りなくなれば2枚3枚と追加していく。
二人目は、その応募先に強く関わりのある職歴だけを記載したり、正規雇用だけでかつ長期間のものだけ記載するなどの自分なりのルールを決めて記載し、職務経歴書の最後に、それら以外の職歴を通算としてまとめてしまうやり方で構わないということです。ちなみにこのやり方をボクは推奨しています。
以上のことから、書ききれない程の職歴をどうやって履歴書に記載するのかの、はっきりした答えは出ませんでした。
履歴書は自由形式
なぜ、はっきりとした答えがないのかというと、ウィキペディアによれば次のように記載されています。
「履歴書は、法律で書式を定められているわけではないため、基本的に自由形式である。」
採否は別として、履歴書の書式は応募先の指定がなければ、応募者が自由に作成して構わないので、職歴欄が足りないほどの職歴があっても、全て記載できないということで構わないのです。ただし、面接で職歴の詳細を聞かれたり、記載しないことによりできたブランク期間について説明を求められたら、正確に伝える必要は出てきます。
人それぞれの答え
ボクの考えとしては、全て記載する必要はないということですが、人それぞれの立場によっても答えは変わってきます。自分に適した答えを見つけて、その方法で履歴書の職歴欄を記載することが好ましいのです。
10人いれば10通りの考え方があり、応募書類の作成方法も十人十色です。どのやり方が正しいかなどで物議をかもすようなことは無駄でしかないと思います。
まとめ
- 履歴書に書ききれない職歴についての規定はありません。
- そもそも履歴書は基本的に自由形式です。
- ボクの見解としては、全て記載しないで聞かれたら正直に答えるということです。